1: 2016/04/10(日) 07:30:52.49 ID:CAP_USER.net
共同発表:バイオ燃料として期待される微細緑藻から新規炭化水素生合成酵素遺伝子の特定に成功
http://www.jst.go.jp/pr/announce/20160406/index.html
ポイント
バイオ燃料源として期待される微細緑藻Botryococcus brauniiのL品種から、リコパジエンという炭化水素の生合成に関わる新規酵素を特定した。
今まで全く不明だった、リコパジエンの生合成メカニズムの一端が明らかになった。
本研究により、効率の良いバイオ燃料生産技術の開発に繋がることが期待される。
微細藻類の中には、光合成で固定した二酸化炭素を、多量の油に変換して蓄積するため、再生産可能な燃料源として注目されている種類があります。しかしながら、その油の生産機構は不明な点も多く、商業的燃料生産にはいたっていません。東京大学 大学院農学生命科学研究科の岡田 茂 准教授らは、米国テキサスA&M大学およびアリゾナ大学との共同研究により、バイオ燃料源として有望視されている微細藻類の一種Botryococcus braunii(以下、B.braunii)のL品種から、油の生産に関わる新しい酵素遺伝子の特定に成功しました。B.brauniiには、生産する油のタイプによってA、BおよびLの3品種があり、L品種はリコパジエンと呼ばれる炭素数40の炭化水素を生産します。
L品種の炭化水素含量は、乾燥藻体重量の数%程度であり、B.brauniiのAおよびB品種に比べると低いのですが、それでも一般的な微細藻類の炭化水素含量よりも高く、かつ、リコパジエンは枝分かれした分子構造をしているため、燃料源として魅力的です。B品種における炭化水素生合成酵素遺伝子は過去に特定されていますが、L品種の炭化水素生合成機構は全く分かっていませんでした。本研究によりリコパジエンは、炭素数30のスクアレンという炭化水素を生産する酵素と非常に良く似た酵素により作られることが分かりました。今回得られたリコパジエン生合成に関わる酵素の情報は、効率の良いバイオ燃料生産技術の開発に非常に役立つことが期待されます。
本研究は、科学技術振興機構(JST)の戦略的創造研究推進事業 チーム型研究(CREST)「藻類・水圏微生物の機能解明と制御によるバイオエネルギー創成のための基盤技術の創出」研究領域(研究総括:松永 是 東京農工大学 学長)における研究課題「微細緑藻Botryococcus brauniiの炭化水素生産・分泌機構の解明と制御(研究代表者:岡田 茂)」の一環として行われました。
続きはソースで
http://www.jst.go.jp/pr/announce/20160406/index.html
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バイオ燃料源として期待される微細緑藻Botryococcus brauniiのL品種から、リコパジエンという炭化水素の生合成に関わる新規酵素を特定した。
今まで全く不明だった、リコパジエンの生合成メカニズムの一端が明らかになった。
本研究により、効率の良いバイオ燃料生産技術の開発に繋がることが期待される。
微細藻類の中には、光合成で固定した二酸化炭素を、多量の油に変換して蓄積するため、再生産可能な燃料源として注目されている種類があります。しかしながら、その油の生産機構は不明な点も多く、商業的燃料生産にはいたっていません。東京大学 大学院農学生命科学研究科の岡田 茂 准教授らは、米国テキサスA&M大学およびアリゾナ大学との共同研究により、バイオ燃料源として有望視されている微細藻類の一種Botryococcus braunii(以下、B.braunii)のL品種から、油の生産に関わる新しい酵素遺伝子の特定に成功しました。B.brauniiには、生産する油のタイプによってA、BおよびLの3品種があり、L品種はリコパジエンと呼ばれる炭素数40の炭化水素を生産します。
L品種の炭化水素含量は、乾燥藻体重量の数%程度であり、B.brauniiのAおよびB品種に比べると低いのですが、それでも一般的な微細藻類の炭化水素含量よりも高く、かつ、リコパジエンは枝分かれした分子構造をしているため、燃料源として魅力的です。B品種における炭化水素生合成酵素遺伝子は過去に特定されていますが、L品種の炭化水素生合成機構は全く分かっていませんでした。本研究によりリコパジエンは、炭素数30のスクアレンという炭化水素を生産する酵素と非常に良く似た酵素により作られることが分かりました。今回得られたリコパジエン生合成に関わる酵素の情報は、効率の良いバイオ燃料生産技術の開発に非常に役立つことが期待されます。
本研究は、科学技術振興機構(JST)の戦略的創造研究推進事業 チーム型研究(CREST)「藻類・水圏微生物の機能解明と制御によるバイオエネルギー創成のための基盤技術の創出」研究領域(研究総括:松永 是 東京農工大学 学長)における研究課題「微細緑藻Botryococcus brauniiの炭化水素生産・分泌機構の解明と制御(研究代表者:岡田 茂)」の一環として行われました。
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引用元: ・【生化学】バイオ燃料として期待される微細緑藻から新規炭化水素生合成酵素(リコパオクタエン合成酵素=LOS)遺伝子の特定に成功
バイオ燃料として期待される微細緑藻から新規炭化水素生合成酵素(リコパオクタエン合成酵素=LOS)遺伝子の特定に成功の続きを読む