1: 2019/03/18(月) 15:46:31.80 ID:CAP_USER
麻酔があるおかげで私たちは無意識の中で痛みを感じることなく外科手術を受けることができます。しかし、手術を受けた人の中には、手術中に目が覚めてしまい、「耐えがたい苦痛の中でどうすることもできない」という体験をした人もいることが判明しました。
This is what it’s like waking up during surgery | Mosaic
https://mosaicscience.com/story/anaesthesia-anesthesia-awake-awareness-surgery-operation-or-paralysed/
カナダのマニトバ州に住む55歳のドナ・ペンナー氏は、手術の最終に意識を取り戻した患者の一人。ペンナー氏は「45歳の時に地元の運送会社の会計部門で働いているときに、ひどい生理痛に襲われてかかりつけ医に相談したら、原因を見つけるために外科手術をすることになりました。ごく簡単な手術のはずでしたが、私は外科医が腹部を切った時に意識が覚めたのです。でも、麻酔が効いていたので誰かにそれを伝えることができませんでした。私が凍り付いたみたいに手術台に寝ている間もずっと手術は続けられたので、私は死を覚悟しなければなりませんでした」と語っています。
手術から10年が経った現在でもペンナー氏は毎晩悪夢にうなされ続けていて、仕事も辞めざるを得なかったとのこと。ベンナー氏の例は極端ですが、最新の調査で全体の約5%の人が手術を受けている最中に目を覚ましている可能性があることが分かってきています。しかし、手術中に意識を取り戻しても、麻酔の影響で大半の人は何が起こったかを後から思い出すことができません。ロンドンのセントジョージ病院に勤めるピーター・オドール医師は、「全身麻酔が頻繁に使われていることを考えると問題は重大です。今でも世界のどこかで手術中に目を覚ましている人がいるかもしれません」と述べています。
長い歴史において麻酔が効くメカニズムは多くが謎に包まれていました。ヒポクラテスの時代から、医師たちは治療中の患者の苦痛を和らげる方法を探し求めてきました。医師らはアルコールやアヘン、さらにはドクニンジンから採取した毒液などを使っていましたが、これらは鎮静剤としては多少の効果はあるものの、ほとんどの患者は拷問のような苦痛からは逃れられませんでした。
1840年代に入ると、科学者が鎮静作用を持つガスを発見しました。ボストンで歯科医を営んでいたウィリアム・モートン氏はジエチルエーテルに注目し、1846年にマサチューセッツ総合病院で公開デモを実施しました。そのデモでは、「話すことはできるものの、理路整然とした思考はできず、痛みをほとんど感じない」という患者の様子が示されたとのこと。このデモのニュースは瞬く間に医学界に広がり、麻酔時代の幕開けとなりました。さらに、クロロホルムなどのより効果的な麻酔薬が発見され、手術中の苦痛は過去の遺物だと言われるようにまでなりました。
今日の麻酔科医は幅広い種類の鎮痛剤や意識を低下させる薬の中から、手術や患者の容体に最適なものを選んで使用しています。麻酔の多くはいわゆる局所麻酔で、意識を失わせることなく体の一部から感覚を除去するために使われています。局所麻酔には脊髄くも膜下麻酔と硬膜外麻酔があり、どちらも脊椎に作用するもので、一般的な用途は膀胱や股関節などの手術や出産です。場合によっては鎮静剤を与えられることもあります。これは、患者をリラックスさせ、眠気を催しますが、完全に意識を喪失するわけではありません。これとは対照的に全身麻酔は意識を失わせることを目的としており、麻酔が効いている最中の患者は昏睡状態に陥っていて、その間の記憶もありません。
ウィスコンシン大学マディソン校の麻酔科医であるロバート・サンダース医師によると、麻酔薬がなぜ私たちの意識を弱めるのかは、正確にはわかっていないそうです。人の脳内では神経伝達物質と呼ばれるさまざまな脳内化学物質がニューロンの活動、特に、異なる脳領域間の広範囲のコミュニケーションを活性化させたり抑制したりします。麻酔薬はこの神経化学物質の働きを阻害していると考えられているとのこと。
This is what it’s like waking up during surgery | Mosaic
https://mosaicscience.com/story/anaesthesia-anesthesia-awake-awareness-surgery-operation-or-paralysed/
カナダのマニトバ州に住む55歳のドナ・ペンナー氏は、手術の最終に意識を取り戻した患者の一人。ペンナー氏は「45歳の時に地元の運送会社の会計部門で働いているときに、ひどい生理痛に襲われてかかりつけ医に相談したら、原因を見つけるために外科手術をすることになりました。ごく簡単な手術のはずでしたが、私は外科医が腹部を切った時に意識が覚めたのです。でも、麻酔が効いていたので誰かにそれを伝えることができませんでした。私が凍り付いたみたいに手術台に寝ている間もずっと手術は続けられたので、私は死を覚悟しなければなりませんでした」と語っています。
手術から10年が経った現在でもペンナー氏は毎晩悪夢にうなされ続けていて、仕事も辞めざるを得なかったとのこと。ベンナー氏の例は極端ですが、最新の調査で全体の約5%の人が手術を受けている最中に目を覚ましている可能性があることが分かってきています。しかし、手術中に意識を取り戻しても、麻酔の影響で大半の人は何が起こったかを後から思い出すことができません。ロンドンのセントジョージ病院に勤めるピーター・オドール医師は、「全身麻酔が頻繁に使われていることを考えると問題は重大です。今でも世界のどこかで手術中に目を覚ましている人がいるかもしれません」と述べています。
長い歴史において麻酔が効くメカニズムは多くが謎に包まれていました。ヒポクラテスの時代から、医師たちは治療中の患者の苦痛を和らげる方法を探し求めてきました。医師らはアルコールやアヘン、さらにはドクニンジンから採取した毒液などを使っていましたが、これらは鎮静剤としては多少の効果はあるものの、ほとんどの患者は拷問のような苦痛からは逃れられませんでした。
1840年代に入ると、科学者が鎮静作用を持つガスを発見しました。ボストンで歯科医を営んでいたウィリアム・モートン氏はジエチルエーテルに注目し、1846年にマサチューセッツ総合病院で公開デモを実施しました。そのデモでは、「話すことはできるものの、理路整然とした思考はできず、痛みをほとんど感じない」という患者の様子が示されたとのこと。このデモのニュースは瞬く間に医学界に広がり、麻酔時代の幕開けとなりました。さらに、クロロホルムなどのより効果的な麻酔薬が発見され、手術中の苦痛は過去の遺物だと言われるようにまでなりました。
今日の麻酔科医は幅広い種類の鎮痛剤や意識を低下させる薬の中から、手術や患者の容体に最適なものを選んで使用しています。麻酔の多くはいわゆる局所麻酔で、意識を失わせることなく体の一部から感覚を除去するために使われています。局所麻酔には脊髄くも膜下麻酔と硬膜外麻酔があり、どちらも脊椎に作用するもので、一般的な用途は膀胱や股関節などの手術や出産です。場合によっては鎮静剤を与えられることもあります。これは、患者をリラックスさせ、眠気を催しますが、完全に意識を喪失するわけではありません。これとは対照的に全身麻酔は意識を失わせることを目的としており、麻酔が効いている最中の患者は昏睡状態に陥っていて、その間の記憶もありません。
ウィスコンシン大学マディソン校の麻酔科医であるロバート・サンダース医師によると、麻酔薬がなぜ私たちの意識を弱めるのかは、正確にはわかっていないそうです。人の脳内では神経伝達物質と呼ばれるさまざまな脳内化学物質がニューロンの活動、特に、異なる脳領域間の広範囲のコミュニケーションを活性化させたり抑制したりします。麻酔薬はこの神経化学物質の働きを阻害していると考えられているとのこと。
例えば「プロポフォール」と呼ばれる全身麻酔薬では抑制作用を持つ神経伝達物質である「GABA」の効果を増幅する作用があります。サンダース医師が実施した脳波測定を用いた実験によると、プロポフォールを投与された被験者は、外部からの刺激に対して反応し、脳全体を活性化させる働きが抑制されていたとのこと。このため、サンダース医師は麻酔が脳内の情報伝達を妨げている可能性が非常に高いと結論づけました。
医療の現場ではさらに事情が複雑です。例えば、麻酔科医は一時的な昏睡を誘発する麻酔薬と、さらにそれを維持する別の麻酔薬を使う必要があるかもしれません。また、患者の年齢や体重、服用しているほかの薬など多くの要素を考慮し、手術のために必要な筋弛緩剤を麻酔深度とは独立して調節できる、神経筋遮断薬や筋弛緩剤が使われることもあります。神経筋遮断薬を使用してのどにある気道を確保することで、患者に酸素や薬剤を与えるためのチューブを挿入しやすくできます。
続きはソースで
医療の現場ではさらに事情が複雑です。例えば、麻酔科医は一時的な昏睡を誘発する麻酔薬と、さらにそれを維持する別の麻酔薬を使う必要があるかもしれません。また、患者の年齢や体重、服用しているほかの薬など多くの要素を考慮し、手術のために必要な筋弛緩剤を麻酔深度とは独立して調節できる、神経筋遮断薬や筋弛緩剤が使われることもあります。神経筋遮断薬を使用してのどにある気道を確保することで、患者に酸素や薬剤を与えるためのチューブを挿入しやすくできます。
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引用元: ・【麻酔】20人に1人は手術中に目覚めている可能性アリ、忘れているだけで耐えがたい痛みを感じるケースも
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